
JAM BASEのVoicyチャンネル「イノベーションは、いっぱい飲みながら。」 今回のゲストは、外資系消費財メーカーに在職しながら、自宅でできるセルフ卵子検査キット〈EggU〉や、女性特有の健康課題に取り組む企業支援サービス〈Fmaj〉を展開する、株式会社BeLiebe(ビーリーブ)代表の志賀遥菜さんです。

志賀遥菜さん
大学院まで研究者としての道を歩み、卒業後は外資系企業へ。そこから起業に至った彼女の原動力を、今回は、お茶を片手に(収録は昼下がりだったのです)、ゆっくりと伺いました。 聴き手は、JAM BASE Voicyナビゲーターの奥田涼、窪庭潤、そしてJAM BASEに入居するイグニション・ポイント所属で、自らオンライン教育事業<mimamo>を手がける寺田紫衣真(シーマ)さん。3人で聴いてきました。

寺田紫衣真さん
自分のためのサービスをつくる

「出産か、キャリアか。どちらかしか選べないなんて、おかしいと思ったんです」 その原体験から生まれたのが、BeLiebeのサービス〈EggU〉。指先のわずかな血液から、卵巣に残っている卵子の数を測定し、医療従事者によるカウンセリングも受けられるサービスです。 「年齢が若い=安心ではないんです。卵子の減り方には個人差がありますから」 一般的に生まれた時に200万個あると言われている女性の卵子は、年齢とともに減少、その幅には、個人差があるそうです。だからこそ、卵子の数を把握できれば、自分のライフプラン設計に役立つと、志賀さんの言葉には、リアルな実感が込められていました。 「やめるのは苦手。でも、はじめるのは得意なんです」 軽やかに語る志賀さんだからこそ、外資系消費財メーカーに在職しながらも、自分がほしいサービスをつくりだすことができたのでしょう。
「野心」は、静かに燃えるもの

収録中、志賀さんが選んだキーワードカードは「野心」「時」「縁」。 「“志”よりももっとワイルドで、ギラッとしたもの。腹の底から湧いてくるような」—そんなふうに志賀さんが定義した「野心」の話は、特に印象的でした。 エイズに苦しむ子どもたちの映像を見て研究者を志した日。 出産のタイミングでキャリアの選択を迫られた自分自身への違和感。 —そうした「憤り」から彼女の挑戦は始まっていたのだと、スマートな印象しかない志賀さんから聞けたことが予想外で心に残りました。
誰の人生にも関わる話として

志賀さんの話は、誰の人生にも関わる問いを投げかけており、単に「女性のためのサービス」という枠にとどまりません。女性特有の課題に向き合うことの重要性だけでなく、男性も含め、働く人すべてが自分の人生設計やキャリアに向き合うことへの気づきとなる、そんな内容です。 誰かの選択肢を増やすことは、社会の余白を広げること。 志賀さんのストーリーは、その一歩を踏み出すための勇気になるはず。 ぜひ、音声配信しているJAM BASE Voicyで、お聞きください。
<出演者プロフィール> 志賀遥菜さん 株式会社BeLiebe 埼玉県出身。東京大学大学院にて医療生命科学の研究に従事。その後、新卒で外資系消費財メーカーに入社し、バイヤー、製造、マーケティングと幅広いビジネスに携わりながら、ジェンダー平等に関わる様々なプロジェクトにも携わる。自身の課題感から女性のライフステージの変化に伴うキャリアアップの実現に大きな課題を感じ、外資系消費財メーカーに在職しながらパラレルキャリアとして2021年、BeLiebeを起業。 ・BeLiebe https://beliebe.co.jp/
Voicy公式チャンネル「イノベーションは、いっぱい飲みながら。」とは?

音声配信プラットフォームVoicyにて、『イノベーションを起こしていくために本当に必要なこと』をテーマに、起業家、投資家、大企業の担当者、クリエイター、研究者など、さまざまなゲストを招き、視点や視座を学ぶ音声チャンネルです。肩肘はらず、ゆるやかに、成功談や失敗談も、できるだけホンネで語り合う放送をしていきます。