矢澤麻里子さん
JAM BASEがお届けするVoicyチャンネル『イノベーションは、いっぱい飲みながら。』 今回のゲストは、「働く」の変革をテーマに主にシード期のスタートアップを対象としたベンチャーキャピタルで、女性起業家への投資・支援にも積極的に取り組むYazawa Ventures 代表の矢澤麻里子さんです。Voicyナビゲーター奥田 涼・芦田 枝里・窪庭 潤の3人で、話を伺いました。
自分ができることを、全力で
矢澤さんがYazawa Venturesを立ち上げたのは2020年12月。自身の妊娠・出産がきっかけでした。 「改めて女性って大変だなって、思いまして。女性の課題がもう少し解決されたら、もっと女性も頑張れるはずだし、もっと日本は良くなるじゃないかって」 ベンチャーキャピタリストになった時から抱えていた想いを実現するために、自身でファンドを立ち上げたそうです。テーマは、<働き方の進化>。生産性や効率化、働く人が楽しいと思える世界を構想されています。 「女性という視点は念頭に置きつつ、産業を変えていく取り組みには領域を限定せず投資しています 」 実際に投資をしているのは、ブライダル業界、セールスAI サービス、そして、動物病院向けのサービスから助産師向けのサービスなど、多岐にわたります。 「関わった起業家には、自分ができることを全力でやりたいというのはありますよね。それは自分が投資したからどうこうだけじゃなくて、ご縁によって、今があるのかなぁと思うと、その人が全力で事業に向き合えるように できることをやりたいなという感じでやっています」 もし、起業することがあったなら、矢澤さんに相談しよう。そう心の中で呟きました(但し、起業予定は、ありません)。
投資の判断軸は?
“誰に賭けるか”で成否が大きく振れる。矢澤さんの答えは明快です。 「もちろんステージによって、求められる資質とか能力って、変わってくると思うんですけど、前提として、みんなが助けたいと思えるような起業家だと、最初の0→1を作るのはすごくやりやすいと思います」 ベースは、人柄であると。加えて、創業者の原体験が市場と響き合うFounder–Market Fitがあり、先人の教え・示唆を取り込み学習速度高く回せる人に、資本と時間を預ける——そんな判断軸だそうです。 「でもやっぱり短い期間だと難しいです。特にシード期の投資では、スピードも求められるので、私も日々学びながら……ですね」 ——人柄、Founder–Market Fit 、学習速度。この三つの軸は、起業家だけの話ではないよなぁと。ビジネスに限らず、生きてく上で、必要な要素だとも感じました。 そんな矢澤さんが「イノベーションに本当に必要なこと」として選んだ3つのキーワードは、《失敗》《狂気》《速度》。さらに今回の収録では、次点候補《志》《仲間》《体力》も挙げていただき、お話を伺っています。 詳細は、ぜひVoicyで。今回は、3回に分けて配信します。
<出演者プロフィール> ゲスト| 矢澤麻里子さん -株式会社Yazawa Ventures CEO ニューヨーク州立大学を卒業後、BI・ERPソフトウェアのベンダーでコンサルタント及びエンジニアとして従事。その後、日本国内外企業の信用調査やリスクマネジメントなどに携わり、サムライインキュベートに参画。2017年Plug and Playの日本支社立ち上げに携わり、COOとして150社以上のスタートアップを支援。出産を経て、2020年にYazawa Venturesを設立。 ・Yazawa Ventures 公式サイト https://yazawa.vc/ ・矢澤さんのXアカウント https://x.com/aircom
